昭和63年度と平成28年度のの日本の税収に占める税目の内訳を比較すると、
(1) 平成元年からスタートした消費税は、平成28年度には31%となり、ほぼ個人所得税と拮抗しています。
(2) 戦後の税収の花形であった法人税が37%から18%へと大幅に減少しています。
消費税の税率が予定通り来年10月に8%から10%に上がると、所得税を抜いて日本全体の税収の一番になります。
余談ですが、明治30年ごろの税収を調べてみると、酒税が何と31%も占めており、地租 (昔の年貢) の29%を10%も上回り日本一の税収だった事実をご存知でしたか?(私も知りませんでした)。
このように税収も120年の間に大きく変化しています。次回からは、昨年12月18日に発表された「平成30年度税制改正大綱」で、個人の方も知っておいたほうが良いと思われる事項を解説します。