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1.ひと昔までは、会社を売却することは経営者にとって恥であると考えられた。今は売れない会社を経営している方が恥です。 2.会社の寿命は25~30年と言われています。どの社長も事業承継問題に必ず突き当たります。事業承継の形態は次の5つしかありません。 ①子供に継がせる ②社員に継がせる ③上場(IPO)する ④会社を売却する(M&A) ⑤廃業 ⑤の廃業をしても借金は残ります。だからやめるにやめられない会社が多いのです。誰でも買ってくれるような立派な会社でないと子供も継いでくれません。 3.次に会社の売却価格はどのようにして決定されるのかに話を移します。中小企業の場合は一部の例外を除き次によります。 時価純資産価額+営業権(通常3年)=売却価額 時価純資産はバランスシートを全て時価で換算します。土地・建物・株式・ゴルフ会員権などです。また、売掛債権は回収不能額をマイナスし、在庫もデッドストックを見積もって差し引きます。又、退職金規定のある会社は要支給額を計算して負債に計上します。一方、営業権ですが、経常利益の3年分が一般的です。但し、ハイテク企業は変動が大きいので1~2年分が上限です。 4.今までは社長も会計事務所も損益計算書を見ていました。これからはバランスシートを良くしていくのが「社長の仕事」です。それはズバリ、「自己資本を大きくする」ことです。まずは自己資本比率を30%以上にすることです。目標は60%以上です。こんな会社は銀行借り入れもほとんど必要ありません。自己資本は「変化対応資金」です。阪神大震災のような不慮の災害があってもビクともしません。かかる強い会社を作る指標は次の3つです。 ①一人当たり付加価値(粗利益)1000万円以上 ②一人当たり経常利益100万円以上 ③一人当たり自己資本額1000万円以上 今、実効税率を簡単化のため50%と仮定すると、②の税引き後利益は50万円になります。50万円の会社が③の1000万円以上の蓄積のある会社になるには何と20年かかります。今まで経営計画といえば1年かせいぜい3年を考えてきました。これからは10年、20年、50年の期間に自社をどうしていくのかを考える戦略思考が大切になります。 申告法人約270万社のうち赤字法人が実に70%を締める状態になっています。これを異常と考えない社会及び会計業界に問題があると考えます。 結論から先に言うと、これからの会社経営の目標は「売れる会社を作る」ことです。 売れる会社の格付けは当然上がります。自己資本をどんどん大きくしていく会社は銀行借入れの心配は少なくなります。 こういった戦略経営をやる会社と今までどおりの売上至上主義の会社とでは10年たったら大差がつきます。結果は明白です。一方は売れる会社になり、他方は誰も買ってくれない会社になるからです。
by seki_soken
| 2007-02-19 10:38
| 経営
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