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先日、「65歳で退職する社員の老後資金の計画について話をしてくれないか」との依頼を受けて講演してきました。そのエッセンスをご紹介します。 【老後の不安とリスクの捉え方】 老後の不安は家庭の事情等で一人一人違うと思いますが、共通する悩みは ①老々介護、②認知症、③相続税、④争族 (遺産分割で) 、⑤空き家問題、そして⑥老後資金の確保、のようです。「不安」は将来の見通しが立たない状態です。認知症は自分がいつ発症するかわかりません。また、何歳まで生きるか誰もわからないので、手許に預金があってもこれで足りるのかどうか不安になります。 老後資金が不足するかどうかの不安解消のヒントが、自分が想定する寿命までの月数です。例えば65歳の人が90歳まで生きると仮定したならばあと25年、これを月数になおすと300ヶ月生きることになります。手持ち資金が3,000万円あれば、300ヶ月で割って月10万円です。65歳から厚生年金が月22万円給付されると仮定すると、この手持ち資金の10万円を加えて32万円で生活することになると考えると、その金額が多いか少ないか実感できます。 この考え方は、例えば先ほどの手持ち資金の3,000万円を運用する場合のリスクの捉え方についても応用できます。3,000万円のうち半分を元本保証のないリスク資産 (投資信託) に振り分けたと仮定します。その投信の過去のチャートを見ると当然山あり谷あり上下していますが、値上がり時は最高40%値上がりし、値下げ時は30%へこんだものの平均して3%前後の利回りの投信だったと仮定します。1,500万円の30%は450万円の損失です。この450万円を300ヶ月で割ると15,000円という事になります。月32万円の生活費が、損失のために15,000円減り、それ以後の生活費は305,000円となります。このマイナス15,000円が生活する上で支障がなければ、この投信を続けても良いことになります。 ポイントは、リスクを自分の一月当たりの生活費の増減額に変換することです。これは、日本国の借金1000兆円がピンとこなくても、1000兆円を国民一人当たりに換算すれば約830万円となって、重みを実感できるのと同じです。
by seki_soken
| 2017-09-05 08:49
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