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4月17日午後3時から、関総研オフィスソリューションの経営計画発表大会が開催されました。その前段で私が話した内容をまとめてみました。 1. 赤字を消す 国税庁は、現在73%の法人が赤字であると発表しています。人間の体で言うと出血をしている状態ですから、やがて出血多量で死んでしまいます。早急に赤字を消す対策をとり、現在黒字の会社は採算の悪い部門を精査してください。 世の中に必要とされているものは黒字となり、必要とされていないものはコストばかりが発生して赤字となります。小学生でもわかることですが、実は頭でわかっていてもなかなか対策が取れないでいる社長が多くいます。その真因はいろいろあると思いますが、私は見栄や変なプライドが邪魔をしていると思っています。世の中が大きく変わっているとき、原点に立って、まず「捨てるもの」を書き出し、それらに優先順位をつけてみてください。倫理法人会では「得るは捨つるにあり」と教えています。 2. バランス感覚が大切 次に、会社は永続発展をしなければなりません。その際に参考となるのは自然の摂理です。自然界では強いものと弱いものが存在し、また、食べるものと食べられるものがあり、残虐に見えますが、全体として調和が図られて共存・共栄しています。その本質はバランスです。 例えば、スピード違反の取締りについて考えて見ます。日本では取締りを強化すればスピード違反は減少すると考えていますが一向に減りません。一方スウェーデンではスピード違反をする人と法定速度を守る人の両者に注目し、スピード違反をした人からは罰金を徴収し、善良な遵法者にはポイントに応じて宝くじの券を贈っているそうです。それによって全体の違反者が年々減少していると聞いています。日常の経営においてもコストを下げることに注力している会社は一時的に利益が出ていますが、いい情報が入りにくくなり、売れ筋の商材は入って来ない現実が出てきています。 これからの視点として、評価3以下の問題児の社員に目を向けるだけではなく、いかに現在評価4の社員をベストの評価5に引き上げるかに注力すべきです。なぜなら、全体としてのレベルが上がらないからです。評価3以下の社員は早急に評価4になってもらうための教育・訓練が必要です。評価4の社員には、さらに上の評価5を目指すために、業界でトップを走っている会社のベンチマーク等が大切です。 日本は今税収をあげるために増税をする方向にありますが、この観点からいうと、まずGNPを増やす方が先決であり、それがままならないならば支出を抑えることと増税を組み合わせることが順序であると考えます。税率を上げることで一時的に税収は上がるでしょうが、国民のサイフはますます固くなり、経済も萎縮し、税収そのものも落ちることになります。企業も国もこれからは自然の摂理に学び、バランスをとることが永続発展の道しるべとなります。 3. もっともっと自信を持とう 昨年から東アジアを中心にいろいろな国を回ってきました。わかったことは、日本大好きな国と嫌いな国があることです。日本が嫌いな国は中国と韓国の2つの国で、その他は日本大好きな国でした。3.11を契機として、今、戦後最大の国難に遭遇しています。3.11は天災の最大級のものであり、原発事故は人災の最大級のものです。マスコミ等でいろいろ報道もされ騒がれていますが、よく考えてみると、日本は敗戦で国土の主要部分が焦土化し、しかも世界で最初の被爆国でした。私の父は公務員だったこともあり、小学校の4年生・5年生・6年生を広島市で過ごしました。昭和34年のことでした。原爆を知らない私は、顔にケロイドの痕が残っている人がたくさん歩いているのを見て、「あの人どうしたん?」と母に聞き叱られたことを覚えています。先週広島市に行きましたが、まるで何もなかったかのように発展していました。朝ドラで終戦直後の映像が飛び込んできますが、多くの若者は実感はないと思います。それは私が戦後生まれであり、戦争の話を聞いても、自分が経験していないことは実感できないことと同じだと思います。何がいいたいかといえば、日本人はどん底から這い上がり世界第2の経済大国になった事実です。さらに、日本には、外国人の目から見ればまぶしい光のような豊かな文化がたくさんあります。日本大好きの要因はその2つに集約されます。これから東アジアを中心に国境というバリアが低くなっていくと思いますが、ビジネスだけ考えるのではなく、日本文化を添えて彼らと接することがヒントになります。海外に進出する場合、英語や中国語が話せることは大切ですが、日本の伝統的な考え方や文化を持った人の方が尊敬されるからです。 # by seki_soken | 2012-05-07 00:00
まだ寒さが残る3月半ごろ、大相撲大阪場所を見に行きました。最近何かと話題の多い大相撲ですので、応援の意味も込めての観戦です。 入り口近くには沢山の幟がたち、活気が感じられました。入り口を入るとすぐに、落ち着いた雰囲気の相撲茶屋が並んでいます。ここでは力士に会えることもあります。 ![]() 中に入ると歴代横綱の名前が並んでいます。双葉山、大鵬といった昭和の大横綱や平成の名横綱貴乃花、おしん横綱隆の里、等の名前を見ながら、数々の名勝負を思いだしました。 ![]() ![]() 取組が始まりました。しきりのゆったりとした動きにも緊張感が溢れていました。テレビで観戦するのとは違いすごい迫力です。皆、一番一番にひきつけられていました。 取組によっては沢山の懸賞旗がでました。最高は朝青龍・白鵬戦の51本だそうです。力士は懸賞金を受けとるときに「心」を描くように手刀を切るといいます。このやり方は昭和初期に活躍した大関名寄山が始めたといわれ、礼節を大切にする大相撲を感じさせるものでした。 ![]() # by seki_soken | 2012-04-18 00:00
1.はじめに 会社の将来は、過去の数字をもとに自社の長所と短所を知り、社長が内容を把握の上、計画的に改善していくにかかっていると言っても過言ではありません。今回は2回シリーズで「社長のための決算書」の見方と活かし方について述べてみたいと思います。 2.貸借対照表(バランスシート) バランスシートは期末日現在の財政状態を示しています。 すなわち、借方資産の部は「資金の使途」、つまり資金を何に使ったか、貸方負債等は「資金の調達源泉」、つまり資金をどこから入れたのかを示しています。過去からの蓄積を表わす純資産を増やすことが強い会社を作ることになります。決算が終了し、決算書をもらったら必ず実行して欲しいことがあります。 それは三期分(出来れば五期分)のバランスシートを並べることによって数年間に発生した変化、すなわち自社の良い所、悪い所を正確に把握できるからです。決算書が「社長、ここをもっと伸ばして下さい。ここは早急に改善して下さい。」と我々に教えてくれます。 周知のとおり、日本は世界一財政不健全な国になってしまいました。税収40兆円に対し、借金が1,000兆円。なんと収入の25年分の借金があることになります。公会計がありますが、今の役所会計は依然として昔ながらの大福帳まがいの単式簿記なのでバランスシートがありません。このことが日本が借金大国になった一因であると私は考えています。増税による建て直しの前に、国や地方自治体に対して複式簿記による公会計導入を義務づけ、各年度の財政状態を国民にオープンにするべきであると声を大にして言いたいと思います。 勉強不足なのかマスコミはこの点について沈黙したままです。公認会計士の立場からいえば、体質を根本から変えるにはバランスシートが重要であり、将来を間違いなく方向づける指針になります。次回は損益計算書の活用について掲載しますのでお楽しみに!!! # by seki_soken | 2012-04-02 00:00
1.はじめに 2002年3月に中小企業庁は、「中小企業の会計に関する研究会」を設置し、同年6月に報告書を公表しました。その後2007年2月に中小企業庁の音頭で、日本公認会計士協会・日税連・日本商工会議所でもって「中小企業の会計基準に関する指針」(以下、「中小指針」と表記)が公表されました。しかしながら、この「中小指針」はレベルが高すぎて実務に定着しませんでした。それは大企業と中小企業では属性が異なっていたからです。すなわち、 ①所有と経営が分離されているか ②内部統制が整備されているか ③利害関係者の範囲はどうか 属性が異なると、会計慣行も自ずと違ってきます。中小企業の会計は債権者や取引先といった限られた者への情報提供が特徴的で、永らく「確定決算主義」が定着してきました。中小企業の会計は確定決算主義を維持し、責任ある経営をするための正しい記帳と「経営者の意思決定に役立つ」ことが求められます。そうした論点と反省から新しい「中小指針」が現在議論され、今年の9月頃に公表されることになっています。 2.新しい「中小指針」の内容 新しい「中小指針」は、中小企業の成長に役立つものであることが第1目的であり、「経営者に役立つ会計」であるという考え方が重視されています。 ①基準設定は取得原価主義と企業会計原則をベースとしています。 ②収益費用は発生主義で処理します。 ③資産負債は取得原価主義及び債務額によって 処理します。 ④貸倒引当金は税法に軸足をおいた法定繰入率を 明示しています。 ⑤一番大きな問題は固定資産の処理です。 減価償却の償却方法で議論をしている最中で、 決着は未だついていません。 ⑥リース取引の借り手は賃貸借取引または売買 取引にかかる方法に準じて会計処理をします。 ⑦外貨立建取引については発生時の為替相場による円換算額、そして金銭 債務については取得時または決算時の為替相場の選択を認めることと しています。 ⑧重要な会計方針にかかる事項は注記が求められます。そして新指針によって 計算書類を作成した場合は、その旨を記載することになっています。 3.終わりにかえて 新しい「中小指針」が制度的に定着するか否かは、我々実務家である公認会計士および税理士の双肩にかかっていると思います。これからますます「企業財務の透明性」が求められます。特に「金融円滑化法」が1年延長され、来年から本格的に格付の見直しがなされます。今回融資をしている大半は地銀と信用金庫です。相当数返済が出来ない企業が出てくることで、来年以降中小金融機関の統廃合が実施されると予想されます。そうなると、例えば今まで3行借りていた先が1つに統合された場合、口数が3から1になり、企業にとっての借入金の枠が3分の1に減少することになります。そこでこれからクローズアップされてくるのが、「事業改善計画書」です。中小企業は、決算書の透明性を高めるために中小指針に準拠した決算書を作成することと、事業改善計画書を作成して決算が終わったら速やかに銀行に報告する時代が間近に迫っていることを社長の皆さんは認識して欲しいと思います。 # by seki_soken | 2012-03-15 00:00
1.はじめに 第二部では岡山県立盲学校の講師であり、視覚障害者のための社会活動をされている竹内昌彦先生から先生の体験を基に、「見えないから見えたもの」をご講話いただきました。 ご来場のお客様からも、「普段の生活の中で忘れかけていた原点に帰ることができました」と多くのお声をいただきましたので、ここにご報告させていただきます。 2.「見えないから見えたもの」 小学二年生で網膜剥離によって失明された竹内先生は、同級生からのいじめを経験するものの、真の指導者である教師との出会いによっていじめを大きく乗り越える経験をされます。その中で竹内先生がおっしゃったメッセージは「どんなに暴れたっていい、絶対に死ぬんじゃない」ということです。自分一人の命ではなく、そこには父と母、そして自分、の3人分の命が詰まっているのだから絶対に大切にしなくてはならないということを学びました。その後、盲学校に進学され、好成績をあげて勉強する楽しさと喜びを知る竹内先生ですが、高校生のころに進路を決める際、大きな壁にぶち当たります。 その壁とは「健常な兄は一流の高校に進み、両親をあんなに喜ばせることができる。それなのに自分はあん摩しか学ぶ道がない。これは自分の夢なんかじゃない。」という葛藤です。しかし事態は大きく変わります。あん摩を施すことによって近所の女性に大変感謝された経験から、「あん摩でこんなに他人を喜ばせることができる」と大きな自信を得るのです。 盲学校をご卒業されたのち、竹内先生は全国で20名余りという難関を突破し東京教育大学で学ばれ、盲学校の講師となられます。さらにはパラリンピックで優勝を果たし「親を喜ばせることができた」と実感されます。のちに奥様と幸せな結婚もされます。 そんな幸せの中で竹内先生はご長男の小児麻痺という障害に立ち向かうことになります。その困難の中で、障害を決してネガティブに捉えるのではなく、正面から受け止める姿勢、両親への感謝の気持ちを素直に持ち続ける大切さを改めて学ばせていただきました。そして竹内先生がご自身の体験を基に記された著書「あの日、あの時」をご紹介いただき、このご本への募金を募らせていただきました。 3.お客様の声 竹内先生の講演後、ご来場いただいたお客様にアンケートを実施させていただきました。たくさんのご回答の中からここではその1部をご紹介します。 「私は眼科医ですが盲学校のことを実際はあまり知りませんでした。竹内先生の語り口がまるで映画を見ているように感じました。今日のお話を自分の子供にしてみたいと思います。」 「初めから終わりまで涙が止まりませんでした。 自分の愚かさを感じ、忘れていたものを思い出させていただきました。人生で最高のセミナーでした。本当にありがとうございます。」 「感激しました。心にしみました。健康で80年生きて来て、世の中にために役に立つことができていない自分がお恥ずかしいのですが、残る人生を他人に優しく接したいと心から思いました。」 4.関の感想 竹内先生のお話を聴くのは2回目です。1回目は昨年7月に会計士の集まりのセミナーで初めてお聴きしました。その時の感動を皆さんにお伝えしたく、半年後の新春セミナーで「ぜひお願いしたい」とセミナー終了後に竹内先生にお願いして今回の講演が実現しました。実は私も昭和42年に岡山朝日高校を卒業するまで岡山に在住していましたので、先生の話のなかに出てくる地名がとても懐かしく、50年も前の頃を思い出し、胸に込み上げるものが何回もありました。そのことをセミナー終了後の謝辞で会場の皆様にはお伝えした次第です。私は日頃見過ごしている人間の幸せについて先生から教えられたような気がします。ところで皆さん、平義隆さんの『幸せって』という歌をご存知でしょうか。とても素敵な歌詞なので1部をご紹介します。 “幸せって 探すものじゃなくて 自分の内側にすでにあるもの 幸せに 形なんてなくて 拒めないからこそ感じるもの 幸せって 比べるんじゃなくて 自分自身だけがしっているもの 幸せに 決まりなんてなくて 命あるすべてが感じるもの” 竹内先生のお話を拝聴して、人間の本当の幸せとは何かを教えられたと思います。その意味が頭ではなく、細胞の中にストンと腑に落ちたように思います。歌の好きな方はぜひYouTubeで一度聞いてみて下さい。 竹内先生、本当にありがとうございました。合掌。 # by seki_soken | 2012-03-01 00:00
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